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■  皮膚粘弾性測定を応用  ■
連載「新成長路線を拓く――研究開発型企業の挑戦」の八
日刊工業新聞  2003年(平成15年)10月21日(火曜日)
新聞記事4   ウェイブサイバーは皮膚の粘弾性測定装置の応用展開に力を入れている。自社開発の皮膚粘弾 性測定装置は、測定器を皮膚に数秒間押しつけるだけで粘性や弾性といった皮膚の状態を調べるこ とができるのが特徴だ。
  接触圧子を皮膚に押しつけて、その変形具合から内部の力学特性を測定する仕組み。粘性や弾 性、硬度、緩和時間から弾いた数値化を、接続したパソコンの画面上に表示する。
  同社は皮膚の水分・油分の過不足を測定する装置も手掛けており、粘弾性測定装置も「開発当初 から化粧品メーカーやエステサロンからの引き合いが相次いでいる」(白山社長)という。化粧品 メーカーは製品開発やデータ収集、顧客の皮膚チェックといった販売ツールとして活用している。
  現在、同社が応用展開しているのは、シリコンゲルやスポンジ、繊維製品などを対象とした工業 用の粘弾性測定装置。
  きっかけは「皮膚を測定した数値の正確性などを裏付けるため、シリコンゲルを試験サンプルと して顧客に提供」(同)したこと。これを見た「大手化学メーカトがハシリコンゲルを測定で きるのなら)皮膚用だけではもったいないと言った」(同)ことから、工業用の開発に着手した。
  従来の工業用の粘弾性測定は、タイヤや靴の底といった比較的に硬い素材を対象としていたが、 「シリコンゲルなどの新素材の登場で、柔らかいモノに対する測定需要も見込める」というのだ。
  工業用は特に正碓で一定のデータ測定が求められる。そのため人の手で測定装置を圧迫する方法 では「その強弱でデータに多少のズレが生じる」ことから、非圧迫式の自動測定機構を採用するな ど工夫を凝らしている。
  またスポーツ医学分野への進出も視野に入れている。肩こりやリハビリを必要とする筋肉の回復 評価のほか、スポーツ選手の筋肉強化プロセスを科学的に管理することにもっながるという。
  さらに医原器具として、「軟膏を塗った後の皮膚の変化も即座に分析できる」(同)。具体化 すれば「内科の医者にとっての聴診器のように、皮膚科の医者は携帯型の粘弾性測定器を首にかけ るようになるのでは」(ハ同)と期待している。(火曜日に掲載)
▽本社=さいたま市桜区田島5の19の10、048‐837‐7209
▽社長=白山 大地(しらやま・だいち)氏
▽主要事業=生体・柔軟体測定機器、光エレクトロニクス・レーザー応用機器、自動制御機器の研究開発

Last update 2008/07/08
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